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project Story
エネルギー
葛尾村
スマートコミュニティ
構築事業
エネルギー
マネジメント技術が
持続可能な未来を拓く
東日本大震災によって大きな被害を受けた福島県葛尾村では、再生可能エネルギーの地産地消や災害時の電力確保、地域経済の復興等を目的として「葛尾村スマートコミュニティ構築事業」を立ち上げます。日本工営ではCEMS(地域エネルギーマネジメントシステム)や蓄電システムの開発・導入を手がけ、当事業を支援。培ってきたエネルギーマネジメント技術によって、再生可能エネルギーの最大活用と安定供給を可能にしました。
project member
M.KITAHARA
マネジメント

1992年入社・新卒
エネルギーマネジメント部(福島)

M.KITAHARA

N.KOHNO
営 業

2001年入社・新卒
営業戦略室(本社)

N.KOHNO

K.SHIRAKAWA
プロジェクトマネージャー

2008年入社・新卒
エネルギーマネジメント部(福島)

K.SHIRAKAWA

T.SHIMIZU
製品開発

2009年入社・中途
エネルギーマネジメント部(福島)

T.SHIMIZU

T.SUZUKI
研究開発

2012年入社・新卒
研究開発室(福島)

T.SUZUKI

outline
葛尾村内に太陽光発電設備と蓄電池システムを設置し、約5kmに及ぶ自営線で
村内の需要家に電気を供給する電力システムの構築を目指したプロジェクト。

日本工営は、蓄電池システム及びCEMS(地域エネルギーマネジメントシステム)を受注。
CEMSはスマートコミュニティ内の設備監視と制御、電力需給調整を担う。

本プロジェクトを通して、葛尾村の新たな雇用創出、災害時の安定した電力供給などが可能となり、
東日本大震災からの復興に貢献。
phase1
phase1

磨き続けた技術が
ついに本領発揮の場を
見いだす

N.KOHNO
N.KOHNO(営業)
当社では、近い将来、再生可能エネルギーが普及することを見越して、製品開発を進めてきました。一方、こうした製品をどのように市場に展開するのか模索している状況が続いていました。そのような中、T.SHIMIZUさんが葛尾村のスマートコミュニティ構築事業に着眼してくれたのでした。
T.SHIMIZU
T.SHIMIZU(製品開発)
ええ、本プロジェクトの出資企業である福島発電様と以前からお付き合いがあり、太陽光発電のモニタリングシステムを導入していたんです。そうしたご縁から、当プロジェクトの存在を知りました。
N.KOHNO
N.KOHNO(営業)
当初、蓄電池システムの導入をご提案していましたが、当社が研究開発を進めていたCEMSにも関心を示していただき、結果いずれも受注に至りました。まさに営業と技術が一体となって掴んだチャンスだったと思います。
T.SHIMIZU
T.SHIMIZU(製品開発)
CEMSに期待していただいたことは、大変うれしく思いました。エネルギー事業では、発電、蓄電、節電、この3つが主要技術といわれていますが、当社ではその一つ一つの技術要素を研究開発し、製品化してまた研究にフィードバックするということを繰り返していました。本案件のシステムは、このようにして磨いた3技術の集大成といって差し支えありません。
M.KITAHARA
M.KITAHARA(マネジメント)
折良く社会では、カーボンニュートラルへの関心が高まっていました。社会ニーズと当社の蓄積してきた技術がついにマッチングしたと見ることもできますね。
phase2
phase2

寄せられる期待は高水準。
だが、真摯な姿勢で
応えていく

K.SHIRAKAWA
K.SHIRAKAWA(プロジェクトマネージャー)
私はプロジェクトマネージャーを担当すると同時に、CEMS開発のリーダーとして仕様策定にも携わっていました。どのような機能や制御を実現すればよいのか、関係各社と幾度も打ち合わせを重ね、細部を詰めていく作業です。例えば電力会社様からは、逆潮流の防止を強く要請されました。通常、電気は系統から需要家側へと流れますが、この矢印がひっくり返って、電気が逆流するのが、「逆」潮流。こうした事態は決して起こってはならないとされています。
T.SHIMIZU
T.SHIMIZU(製品開発)
逆潮流の防止には、電力の安定供給が求められます。しかし、自然環境に影響されやすい太陽光をいかにして制御するか。非常に難しい課題でした。
K.SHIRAKAWA
K.SHIRAKAWA(プロジェクトマネージャー)
それから、スマートコミュニティの運用監視を行うモニター画面、これにもさまざまな課題がありました。実際に運用する事業者様は、こうしたシステムに馴染みのない人も多く、初心者でも扱いやすいインターフェイスや機能が求められたからです。
M.KITAHARA
M.KITAHARA(マネジメント)
何度も粘り強く提案を繰り返してくれた姿が印象に残っています。皆様から寄せられる高い期待に見事応えてくれました。
phase3
phase3

納期間近に畳み掛ける
“不測の事態”にも
アグレッシブに立ち向かう

T.SUZUKI
T.SUZUKI(研究開発)
蓄電池システムのエンジニアリング全般を担当しましたが、今回は特に仕様検討と施工監理に苦戦しました。
M.KITAHARA
M.KITAHARA(マネジメント)
海外製の蓄電池システムを採用したのですよね。
T.SUZUKI
T.SUZUKI(研究開発)
そうです。日本製と設計思想が異なり、施工方法を理解するだけでも大変でした。施工指示と現場の施工に不一致が発生してしまい、現場からたくさんの問い合わせを受けたこともあります。そのうえ、コロナ禍のため、発注していたテスラ製のバッテリーの納品時期が読めず、スケジューリングでも冷や汗をかきました。
K.SHIRAKAWA
K.SHIRAKAWA(プロジェクトマネージャー)
同様に私も管理業務では苦労の思い出が多いですね。プロジェクト全体で現地試験の準備が整うタイミングが遅れたため、現地試験は短い期間での対応が求められました。当社が中心となって関係各社のスケジュールや試験項目の調整を行いましたが、複数の試験を並行で実施する等、工夫して対応しました。
N.KOHNO
N.KOHNO(営業)
本当にたくさんの課題を克服する必要がありましたね。ですが、アグレッシブに立ち向かっていくメンバーの姿は、非常に心強く感じたものです。
phase4
phase4

成し遂げた仕事は
スマートコミュニティ構築の
モデルケースに

T.SUZUKI
T.SUZUKI(研究開発)
最終的に需要家が接続された状態で、期待どおりにCEMSが機能したときは、いろいろな苦労が報われ、心から感動しました。
N.KOHNO
N.KOHNO(営業)
実は、プロジェクト開始当初は、発足したばかりの部署で新規事業を完遂できるのか、大きな不安を感じていたのです。ですが、気がつけばひとつのチームとしてまとまり、相互に信頼できる関係を築けていました。それが私にとって何よりの収穫です。
T.SHIMIZU
T.SHIMIZU(製品開発)
「これは経産省に直接申し入れるしかない!」とか「電力会社を説得しに行こう!」とか、よく皆で作戦を立てて準備しましたよね(笑)。
M.KITAHARA
M.KITAHARA(マネジメント)
本案件に従事するメンバーは、管理職を除くと若手のみ。プロジェクトを遂行する上で知識・経験等に多少の不安がありました。従来は自分で手を出してしまいがちでしたが、今回は部下を信じて任せるよう努めました。皆さん、プロジェクトを通して確かに成長したと確信します。
T.SHIMIZU
T.SHIMIZU(製品開発)
経産省が主導する電力システム改革はまだこれから。制度面の整備はこれから進むと思いますが、本案件で見えてきた課題をフィードバックすることで、日本のエネルギー改革にも貢献できているのではと思います。
K.SHIRAKAWA
K.SHIRAKAWA(プロジェクトマネージャー)
本プロジェクトがモデルケースとなり、山間部などへのスマートコミュニティ構築が促進されることを期待しています。国内外のエネルギー問題を解決するために、これからも力を尽くしていきましょう。
 
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